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上田法は、1988年に小児整形外科の医師である上田正氏(現:愛知県立心身障害児療育センター 第二青い鳥学園名誉園長)が開発した治療法です。 上田法治療は、脳性麻痺児や成人の脳血管障害後遺症などの運動障害等に対して有効で、これまでに多くの学会等でその治療効果が報告されてきました。 脳性麻痺などにみられる筋肉の過緊張(固さ・つっぱり)は、上田法で確実に和らげることができます。しかもその効果は長時間にわたり持続します。筋肉の固さやつっぱりがとれると、手・足・からだのゆがみや変形が矯正され、運動機能が短期日のうちに向上します。
上田法は5つの基本手技と4つの補助手技から成っています。
上田法の基本手技
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1.頚部法(Neck法:N法) 2.肩-骨盤法(Shoulder-Pelvis法:S-P法) 3.肩甲帯法(Shoulder Girdle法:S・G法) 4.上肢法(Upper Extremities法:UE法) 5.下肢法(Lower Extremities法:LE法)
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■講習会について 講習会に参加すれば、上田法の治療手技を習得することができます。講習会には、2種類のコースがあります。理学療法士、作業療法士、医師を対象とした、上田法治療認定講習会と、教師、看護師、言語聴覚士、指導員、保育師などを対象とした上田法認定講習会(多種職)の2つです。
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上田法治療は、筋の過緊張については大幅にかつ長時間にわたり軽減する。しかし、目的は単に筋肉の過緊張を低下させることだけではない。 上田法では、筋の過緊張が異常姿勢・肢位の主因であり、運動機能を阻害し、立ち直り反応などの発現や運動発達を妨げていると考える。したがって、上田法で筋の過緊張が低下すると次のような効果が得られる。 - 1.痛みが取れ、手・足・身体が軽くなる
- 2.自動及び他動の関節可動域の拡大
- 3.異常姿勢・肢位の矯正
- 4.原始反射の消失と、姿勢反応・平衡反応の出現
- 5.日常生活における自発的運動活動の中での姿勢・運動機能発達
- 6.呼吸や循環機能、あるいは接触機能、発語機能などを含む全身的な機能の改善と発達
- 7.穏やかで豊かな表情とコミュニケーション活動の出現
メリットとして- 1.手技の習得が比較的容易
- 2.治療時間が短い
- 3.特別な器具を必要としない
上田法治療の対象となる障害・疾患- 1.脳性麻痺
- 2.脳炎後遺症
- 3.脊髄性けい性麻痺
- 4.筋の過緊張を伴う運動発達遅滞
- 5.末端けい性を伴うヒポトニー
- 6.その他に筋の過緊張を伴う症状の患児
- 7.脳血管障害の後遺症
なお、成人の患者さんにも有効で、患者さん自身が効果を実感できます。
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