月別アーカイブ: 2016年1月

2年3か月ありがとう「すりきず公園」

お別れ会の次の日から遊具の撤去がはじまりました。

大槌も雪が積もり寒い朝です。急な撤去となり、ボランティアさんが集まるのは難しいのではと思ってました。しかし、公園を作って下さった方、公園を愛して下さる地元の方、お世話になったからと参加して下さった方、たくさんの方が結集してくださいました。本当に皆様のお気持ちに胸があつくなりました。子ども夢ハウスは普段はスタッフ二人で活動しておりますが、笑顔で支えてくださる皆さんにどれだけ助けられたでしょう。

早速、遊具撤去作業にとりかかります。公園敷地のすぐ隣りでは道路建設工事の為、重機が往来しています。

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2013年、11月に安渡の棟梁が立派に建てて下さった東屋がありました。「大工一筋で最後の仕事だ」と名棟梁。これを壊すのは本当に断腸の思いでした。

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東屋で焼き芋を食べたり、せんべいを焼いたり、子どもが好きな場所。ご婦人方もここでお茶っこしたり、みんなを和ませてくれる居心地のよい空間。本当にお世話になりました。棟梁、ありがとうございました。

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子ども達が大好きだったサッカー場。道路にボールがでないよう囲むように柵がありました。これもすべて取り外しました。この柵のおかげでみんな安心してサッカーを楽しむことができました。みんなすごくサッカーうまくなりました。事故もなかったのは柵を作って下さった方々のおかげです。

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 子ども達が大好きだったみんなで滑れる巨大すべり台。

子ども達のはじける笑顔。無心に何度も滑っては降り、みんなで一斉にすべって競争したり、雪の時は代表がジャンプ台を作り、そりで大ジャンプして遊んだこともありました。冬の夜にはイルミネーションで変身!子ども達が「光のトンネルだー!!」と興奮してはしゃいだよね。最高のすべり台だったね。

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くっそー(藤原代表)が自ら、滑り落ちないように腰に命綱をつけて、チェンソーで切断しました。そして、その役目を終えました。

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遊び道具をおさめていた小屋も安渡の方が一生懸命作ってくださった大切な小屋です。夢のみずうみ村関東統括施設長の宮本さんが車で10時間かけて応援に来てくれました。ほどなく解体されました。

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最後に「すりきず公園」看板。これはこの公園建設に携わってくださったみなさんのお名前があり、手形があり、すりきず公園の歴史を残した大事な大事な看板です。学校から帰ってきた子ども達と一緒に支柱を切断して、運び出しました。この看板は『すりきず公園』が復活するその時まで大切に保管します。

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 1日ですべて遊具が撤去されました。何もない更地になり、元の姿に戻りました。本当に寂しい思いでいっぱいで、ふと涙がでてきました。子どもたちも同じ思いです。

遊び場がなくなったことはとても悲しいことですが、提供してくださった皆さんに深く感謝申し上げます。10年後、子どもたちが大人になった時、この場所はどんなふうになっているでしょうか。でもきっと覚えてくれていると思います。ここに世界一素敵な公園があったことを・・・

 

忘れないよ。みんなの宝物「すりきず公園」

全国的に発達した低気圧により、大槌町も18日は暴風雨でした。

先日お知らせしました「ありがとう『すりきず公園』さよならの会」は隣接する仮設公民館をお借りしてとりおこないました。すりきず公園で実施したい思いでしたが、まるで公園がまだ壊してほしくないと泣いているかのような嵐でした。

お別れ会には子ども達、いつも夢ハウスを見守って下さる大槌町の皆様、応援に来て下さったボランティアの皆様、悪天候の中、総勢35名、たくさんの方が来てくださいました。

大槌稲荷神社の宮司さんに御祈祷していただいたあと、子どもたちからお世話になった皆さんに御礼を言い、最後のお別れをしました。

「公園のおかげでみんなで仲良く楽しく遊ぶことができました」

「土地を貸してくださった方、作ってくださった方、みなさんありがとうございました」

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「今まで公園でこんなことして遊んだよね」

「ここが一番好きだったんだ」

「よくケンカしたなあ」

「すりきずいっぱいつくったぜ」

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毎日、子どもたちと陽が沈むまで、くたくたになるまで遊んだ全てが思い出になりました。

思い出をみんなで語り合い共有した温かい時間でした。

震災後、外に遊べる場所がない、外は危ないからと仮設でゲームをしてすごす子ども達。

公園の広い土地を無償で貸してくださった方の御好意がなければ、今の子ども達はいなかったでしょう。2年前に出会った時より著しく成長した子ども達。

友だちに思いやりを持ち、みんなで助け合う、悪いことをした時は注意しあう。すべて公園で遊ぶ中で身についた知恵です。

この公園には多くの皆さんの想いがつまってます。

「子ども達に思い切り遊べる場所を」というその思いで全国からたくさんのボランティアが来てくださり、疲れもいとわず、ご尽力いただき、子ども達、住民の憩いの場所となるよう復興の希望、願いをこめて作っていただきました。

公園に携わってくださった皆様に心より感謝申し上げます。

ありがとう「すりきず公園」さようなら の会 ご案内

 岩手県上閉伊郡大槌町安渡地区に、多くの人々の思いが結集して作られた「すりきず公園」は、かさ上げ工事が進む渦中、当初の約束通り消え去ることになりました。

 被災地の子ども達が、自由に遊べない、ゲームに夢中となる背景、外でのびのび運動させたいと願う周囲の大人、子どもの心を復興させたい。これらの目的を、「すりきず公園」は見事にかなえたと思います。これも、ひとえに、地主さんが、無償で、これまで自由に許容してくださったから生まれたものです。子どもたち、親たち、いや、地域住民こぞって感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

 この公園を作ることに参加された多くの方々。名も告げずひたむきに作業していかれた方。たくさんのボランティアの方々のご尽力で作られました。ただ、ただ、感謝申し上げます。

  公園には、本当にたくさんの方々が集りました。裸足で砂場をよちよち歩く子どもとお母さん。自転車で乗り付け、バスケットボールに興じる中学生男子。仮設住宅から食べ物を持ちより東屋で、にわか宴会を開くご高齢婦人集団。蹴ったボールが、まっすぐ転がるサッカーに感激、夕暮れでボールが見えなくなるまで興じる年齢差が著しい男女混合子どもグループ。遊具スライダーの勢いの恐怖に、あげる歓声。モンキーブリッジを恐る恐る渡るおチビさんや大人。大型ブランコを押すアベック。タイヤジャングルを登り切って感動した青年。手作り大型遊具は、何人の子どもや大人たちの心を揺るがしたことだろう。心の復興に果たした「すりきず公園」の役目はここで終わります。この公園ですりきずを作った人は存じませんが、思い出を残した方は数知れずと思います。

 この3年余りの間に、子ども夢ハウスの子ども達は著しく成長しました。仮設住宅の我が家にランドセルを置くことを忘れ、はしゃぎまわり、暗くなってやっと家路につく。寒さをもろともせず、暑い盛りも無心に戯れ、泣き笑い、時に夜更け、じっとたたずみ涙。すりきず公園は、たくさんの思い出を創造してくれました。

 『ありがとう「すりきず公園」さようならの会』を行います。そして、翌日に解体作業を行います。多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。

                  記 

1.日時 2016118日(月)午後400分~

『ありがとう「すりきず公園」さようならの会』

  地鎮式  *お清め *解体に当たっての感謝の言葉

 日時 2016年1月19日 (火)午前9時30~17時00まで

『すりきず公園解体作業』

2.解体手順 

解体班

滑り台・大型ブランコ・モンキーブリッジ・あずま屋・倉庫・金網 

粗大ごみ処理班

移動使用物品とごみの分別をしたうえで運搬処理)

昼食づくり班 (19日)昼食づくり 

3.ボランティア募集  

 撤去作業には多くのボランティアの方々の参集をお願いいたしたいと考えます。力仕事、汚れ仕事、片付け仕事です。きれいに公園を始末しましょう。お力をお貸しくださいませんか。昼食弁当支給いたします。他は自前でお願い申し上げます。

 <受付窓口>  子ども夢ハウスおおつち 担当 吉山・横澤

 電話・FAX (0193-55-6565)

 *一日、半日のみでの参加も受け付けます。

 **弁当を準備する都合上、事前申し込みをお願い致しております

今年もどうぞよろしくお願いします。子ども夢ハウスにお力添えください。

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。子ども夢ハウスは皆さまからの温かいご支援で今年で4年目を迎えます。皆様のお心に支えられて活動することが出来ました。厚く感謝申し上げます。

 今年は1月4日から開所しております。年末年始の休みを待ちわびた子ども達が夢ハウスにたくさん来てくれました。久しぶりに会う友達、屈託のない笑顔、この子たちの居場所は、やはりここなんだと夢ハウスの必要性を実感しております。

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今日はスタッフ横澤の為に、子ども達がすりきず公園の砂場に「落とし穴」を作って下さり、まんまと落ちてしまいました。みんな大爆笑で、“どや顔”の子ども達でした。

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 今後も継続して活動していく上で、皆様からのご支援に支えられております。当施設は募金で運営させて頂いております。今後ともより一層のお力添えを、何卒よろしくお願いいたします。

恐縮ではありますが、募金振り込み先を下記にご案内させて頂きます。お手数おかけしますが「ゆうちょ銀行」の口座へ振り込みいただけると助かります。

 【募金振込先】

口座記号番号     01300-4-102234

口座名称(漢字)    夢のみずうみ村 夢ハウスおおつち基金

口座名称(カナ)    ユメノミズウミムラ ユメハウスオオツチキキン

 【他行から振込の場合】

銀行名   ゆうちょ銀行   支店名 一三九店(イチサンキュウテン)

預金種目     当座          口座番号   0102234

口座名称(漢字)    夢のみずうみ村 夢ハウスおおつち基金

口座名称(カナ)    ユメノミズウミムラ ユメハウスオオツチキキン