夢のみずうみ村物語 その36 夢のみずうみ誕生秘話⑨

電柱(夢の柱)を本丸に埋め込んだ

本丸の中央に電柱が立っています。見かけは天井とくっついているようですが実際は3メートルも彫って埋めてあります。もともと、その位置、建物の中央部分には樹木を植えたいと思っておりました。

しかし、友人の樹木医から、園芸療法を実践している施設が植物を泣かせいためることはやめなさい、光が当たらない建物の中央におくとは何事! という指摘でした。「植物を泣かせるな」という言葉は印象的でした。すぐに取りやめましたが 掘った穴の大きいこと しばらくは水が溜まったままでした。

もともと植物を植えようと思ったのは、岩手県盛岡市にある知的障害者施設「いきいき牧場」に伺って施設を拝見したときの感動がベースにありました。宮沢賢治の童話の世界をテーマにした施設作りは感動でした。街角広場のような感じの広い講堂のような場所のイメージが頭にこびりついてそれでふとわが村のその穴に電柱を建てようということになったのです。電柱の電燈は昔風の紐で引っ張る円形のかさがついたものです。それがもう売っていないのです。

「すこし前に言ってくれたら捨てた電灯があったのに惜しいことをした」

電気工事を担当していただいた吉村電気社長の一言。結局あちこちに手配していただき手に入れたのです。

さて、その電柱の使い道です。「夢の柱」にしました。自分の夢をほかの方に公開し、その夢のために努力するということに役立とうという柱です。短冊に自分の夢や好きなことを書いていただいて糊で貼り付けるというものです。初期のころには何人かの方に書いていただいておりますが最近は意識されていません。ぜひ来村の折には紙に書き出していただき貼ってほしいものです。

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