大失態

大失態をやらかした。9時羽田発に乗って福岡空港に行き、佐世保に行く予定であった。浦安から東西線にのって、羽田に近づくが、時間が間に合いそうもない。15分前には、手荷物検査を終えておかねばならない。間に合わない。

「キャリアーの中から、パソコンを出しておこう。少しでも早く、手荷物検査を終え、搭乗口まで走ろう」

決めたまでは正解だった。京成電鉄で、一番端っこの席に座っていながら、キャリアーから、パソコンを取り出し、左横において、身体をかがめて、キャリアーのファスナーを閉めた。準備万端。京成電鉄は羽田空港についた。

 走った。キャリアーバックを右手に持って転がし、走った。この時点で10分前だから、もう間に合わないとは感じていた。もしかして、何らかの事情で飛行機の出発が遅れる場合もあるかもしれない。それに賭けよう。走った。エスカレーターを走り昇り、

「さあ、降りて手荷物カウンターに行くぞ!」と思った瞬間、

「あれえっ! パソコンがない! 手に持っていない!?」

すぐに、京成線に忘れたと気づく。逆戻り。あのパソコンを紛失したら、今日の講演会はもとより、今後にも大影響を及ぼす。あせった。走った。走った。こういう時は心臓が苦しくならない。やっとこさで京成電鉄改札口。事情を報告。乗っていた電車はすでに折り返したようだとのこと。[困った!!]

「何両目に乗っておられましたか」 職員はあわてて、到着駅に電話をかけながら私にどなる。

問われても覚えていない。しどろもどろしているうちに、目の前を、女性の係員が、見慣れたパソコンを持って向こうを歩いてきた。

「あれです。あのパソコンです!」 大声、身を乗り出していた。

「階段の上に落ちていましたよ」とその女性職員。

そんなはずはない。持って電車を降りた記憶はない。それでキャリアーバックを引っ張りながら落とす? ありえない。

 飛行機の次の便を早く予約し直さないといけない。落ち着かず、また、カウンターまで走った。 結局、1便遅れて福岡行きに乗れた。とんだ醜態である。

 

私は、近年、こうした失態が連続している。随分、周囲のみんなに迷惑を変えている。

忙しいからだとみんなは言う。それは違うことを僕はよくわかっている。 

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