夢のみずうみ村物語 その19 プログラムをどうして生み出したか

プログラムをどうして生み出したか

プログラムを開設する場合の基本方針を以下にお示ししましょう。

まず考えたことは、先程話しましたデイサービスの特徴を活かすことです。すなわち、その日夢のみずうみ村で学習したことや体験されたことをご自宅で実行して頂こうという発想です。

利用者の中には様々な職業の方があります。

大工、水道配管業、ガラス屋、呉服や、食堂経営、会社員、主婦、その他いろいろな能力、経験をお持ちの方の集まりがデイサービスであります。そういう方々の能力を活かそうという発想が起きたのです。

趣味活動や特技、面白い体験をするといった発想で考えたものが第3の項目です。

第4に考えたことは、ADLの「食べる」という営みです。

食べるという行為は誰にも共通する関心事だということです。無関心だという方であっても、食べる行為は欠かされません。それをメニューにするという視点がリハビリテーションの原点です。食べる行為の中にリハビリテーションの様々な要素が含まれているということです。

女性と男性でメニュー選択に相違があることにも関心を持ちました。

一般的に女性は積極的にプログラム参加されますが、男性は消極的な印象がございます。若い自分に会社人間であった方ほど老後の楽しみ方が苦手なような感じです。仕事一筋という男性は多いですから、自ずと男性の方のメニューには頭を痛めます。仕事がらみで発明発見教室というメニューをつくりましたが、今のところ一回開催したのみであります。

そこで、新しい施設増設の機会に、夢のみずうみ村ではプログラム委員会をつくって新メニューを検討しました。特に男性メニューを意識して考えました

プログラムを展開する際に気付いたことでありますが、手間暇をかけるという発想です。

手間暇をかけた行為はそれ自体がリハビリになりますし、その行為が達成できたときの充実感(達成感・成就感)が強くなります。

ここでも食べることがメニューとしてあがります。なぜでしょう。そうです。食べることがリハビリの基本だからです。

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