夢のみずうみ村物語 その30 夢のみずうみ誕生秘話③

夢のみずうみ村 村民募集

「村づくり」のための資金作りを全国的に展開し始めました。今から振り返れば、無責任にも、軽い気持ちで募金活動に入ったのではないかと思います。本来なら、きちんとした計画案のもとに始めるべきです。漠然とした段階で運動がスタートしたのです。

「夢のみずうみ村建設運動」というチラシをつくり、メンバー個々の友人知己へ郵便を出しました。全国から、お金が寄せられ始め、百万、二百万と資金が集まってきました。こうした全国の村民の方々の意志が私たちを後押ししました。

「もう やーめた」とはいえない背景が生まれたのです。お金を集めて事業を止めたら詐欺師です。やらざるを得ない状況が積み重ねられていったのです。

募金活動が始まり、700万を超えたあたりから、銀行に話を持ちかけました。

銀行に2億円を貸してくださいということは通常どういう方法で持ちかけていいかすら想像できません。住宅ローンを組むことは通常の感覚で何とかできますし、現に借りてきましたが、事業資金を借りるという話をどの銀行の誰にどのように切り出すかすら分りません。

頭に浮かんだのは私の母が半生を過ごした銀行でした。

女性で定年退職まで勤めたのは母が第一号でした。私自身、同銀行の理事長さん他、ほとんどの幹部の方々とは子ども時分にかわいがって頂いていた関係でもありました。

ですから、話を持って行くにはこの銀行しかないと思っていました。しかも、幸いなことに、私の自宅に最も近い同銀行の支店の支店長さんが実に話しやすい方でした。この支店長との出会いがなかったら夢のみずうみ村はもっともっと遅くに生まれることになったと思います。もしかしたら、誕生しなかったかもしれません。銀行を最も動かしたものは全国の村民の存在だったと思います。

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